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お悩み解決「DVDを再生すると縦長の動画になってしまいました」

こんにちは、いちかわです。


メールやLINEに写真を添付したり、印刷データをwebで入稿したり、映像をクラウドやストレージで管理したりなど…データは全てオンラインでやりとり、という方は多いと思います。

僕も普段、動画はギガ便で送ったり、YouTubeにアップすることがほとんどです。


しかし昨年、結婚式場で流すムービーを制作した際、式場から「DVD納品で」と言われました。

言われたことがよくわからず、フルHDで書き出したものを単純にDVDに書き込んでみたのですが、再生してみると縦に伸びてしまっていました…。

困ってECHOに駆けこんだところ、サンゼさんをはじめ、多くの方から「解像度」「アスペクト比」について教えていただきましたので、まとめたいと思います。


記事の最後に、今回DVDへの書き出し時に使用した、Premiere Proおススメの書き出し設定とフリーのDVD変換ソフトを記載しているので、困ったときの参考にしていただければと思います。




 

《目次》

 

動画解像度と画面アスペクト比って何?

まず基礎知識として、動画解像度と画面アスペクト比について説明します。


動画解像度とは画面の縦横のピクセル(画素)数を表すもので、様々な規格があります。

僕たちが普段見ているテレビはフルHD(1920×1080px)です。

それに対して、DVDはSDサイズ(720×480px)になります。


画面アスペクト比とは画面の縦横比のことをいい、一般的に「16:9」と「4:3」の2つがあります。動画解像度との関係をみてみると、フルHDは16:9、SDサイズは4:3となります。


DVDはSDサイズで記録する媒体なので、フルHDをDVDに書き出す時は、画面アスペクト比が16:9から4:3に変更されます。


続いて、画面アスペクト比の変更方法は大きく2パターンあるので、そちらを紹介していきます。


スクイーズとレターボックス

スクイーズ

スクイーズはフルHDの動画を左右に圧縮して、SDサイズに変換します。動画を画面いっぱいに記録できるのが特徴です。一般的にはこちらの方法を使用することが多いです。


ただし、スクイーズで記録した動画を再生する時は、出力時に動画を横に延ばす必要があります。出力機器にこの設定がない場合は、左右が圧縮された縦長の動画が再生されることになります。


今回、僕はこの設定で動画を書き出していたため、縦長の動画になっていました。


レターボックス

レターボックスはフルHD動画の上下に黒帯をつけて、SDサイズで記録します。動画のアスペクト比を変更せずに記録することができるので、出力機器にスクイーズの設定がない場合でも、フルHD動画を再生することができます。

上下に黒帯がつくので画面サイズが小さくなるのがデメリットです


さいごに

DVDで納品する場合は出力機器の設定によって2種類の書き出し方法から適切な設定を選ばなければなりません。


僕は式場に確認をしていなかったので、「レターボックス」と「スクイーズ」の2パターンのDVDを作成して納品しました。


DVDを納品する時は、事前に確認をすることが大切です。

動画制作は誰かに見てもらうまでが動画制作ということですね!


最後まで読んでいただきありがとうございました。

今年もよい映像ライフを~~



Premiere Proでの、おススメの書き出し設定

【書き出し設定】

形式:MPEG2-DVD


【オーディオ】

オーディオ形式設定:MPEG

ビットレート(Kbps):128


【ビットレート設定】

ビットレットエンコーディング:VBR、2パス

最小ビットレート(Mbps):5

ターゲットビットレート(Mbps):8

最大ビットレート(Mbps):8



フリーのDVD変換ソフト

■DVDFlick

※DVDFlickは初期設定のままだと再エンコードされてしまいます。  プロジェクト設定>ビデオ設定>詳細設定>mpeg2はコピーする、にチェックを  入れると、再エンコードされずに書き出した時の設定でDVDに記録されます。



こちらのブログを書くにあたって、参考にさせていただいたサイト

■ayato@web


■Jstrem


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