■映像の長さ 約22分 / Aeプロジェクトデータあり(ページ最下部)
補足:標準エフェクトのみ使用
■完成映像イメージ
■この講座で学べること
・カメラの手ブレつけて臨場感
・カメラの被写界深度
・レンズのミリ数を決めるタイミング
・トランスフォームの自動方向
カメラワークはAeアニメーションが上手になると映像全体を飛躍的にクオリティアップさせることが出来ます。是非チャレンジしてみてください!
▼前回の記事【カメラのアニメーションの基礎】
■目次
00:30 カメラの手ブレをエクスプレッションでつけよう
04:05 エクスプレッションをキーフレーム化しよう
06:10 カメラの被写界深度を使おう!
10:15 カメラの被写界深度をエクスプレッションでコントロール
14:56 レイヤーを常にカメラに正対し続ける方法
16:24 カメラのミリ数の違い
▼制作の流れ
01. カメラの手ブレをエクスプレッションでつけよう
【GIF.01】
まずは【ヌルで制御できるカメラ】を作成します。
①カメラとカメラコントロール用のヌルを作成します。
(カメラは2ノードカメラ、50mmで作っています)
②ヌルを3Dレイヤー化します。
③カメラの位置の値をコピーし、ヌルの位置にペーストします。
④カメラからヌルへ紐づけします。
手持ちカメラの手ぶれ感を付けていきたいので、
ヌルの回転にエクスプレッションを付けていきます。
Altを押しながらヌルの【方向】をクリックし、エクスプレッションを記述できるようにし、
次のように記述します。
wiggle(1,1)
この意味は、
wiggle(一秒間に動く速さ,動く量)
です。
これだけで手持ちカメラで撮ってるような臨場感を付ける事ができます。
さらに、ヌルの【位置】にもwiggleのエクスプレッションを追加します。
wiggle(1,100)
カメラの位置が上下、左右にブレるようになりました。
エクスプレッションが付いた状態でもアニメーションを付けることができます。
一秒でカメラの決まり位置にキーを打ち、0フレーム目でカメラを引きます。
F9でイージーイーズをかけます。
さらに速度グラフでカーブをこのように調整すると、いい感じです。
【図.02】
ただ、wiggleでコントロールすると一つ問題があります。
レイヤーの個数によってwiggleの値が変わってしまうため、
この手ぶれ感最高!
と思ってもレイヤーを増やしてしまうとアニメーションの結果が変わってしまうのが切ない。
そうならないために、エクスプレッションを焼き付けてしまいましょう。
02. エクスプレッションをキーフレーム化しよう
①ヌルの位置を選択した状態で、
②アニメーション→③エクスプレッション補助→④エクスプレッションをキーフレームに変換
を押すと、エクスプレッションをキーフレームとして焼き付けることができます。
【図.03】