サンゼ(和田 光司)って誰?

本名 和田光司
株式会社リヒトグラフ 代表
オフラインエディターとして数々の有名CMを手掛けながら
YouTuberサンゼとしても活動中
After EffectsとPremiere Proのテクニックを200コンテンツ以上発信している
技術評論社よりベストセラー書籍
ACC 2021 フィルム部門 クラフト賞をエディターとして受賞
『Let's Go! ピカチュウ』 TVCM | 『ルンバに願いを』 WEB CM | 『LEXUS』 WEB MOVIE |
![]() | ![]() | ![]() |
担当: 現場編集・オフライン編集 | 担当: オフライン編集・モーショングラフィックス制作 | 担当: 現場編集・オフライン編集・オンライン編集・モーショングラフィックス制作 |
必要なのは『理由』と『仲間』


理由を見失いかけた頃
僕は20歳で東京の映像編集スタジオに就職したのですが、23歳からの1年半は故郷の新潟に戻り映像とは全く別の仕事をしていました。
日中に肉体労働をしたあと、帰宅してからAeチュートリアルサイトを漁ってはソフトの練習をする日々でした。学びの多い時期ではあったのですが同時にとても孤独な時期でした。
なぜならば、周りに映像を作っている仲間がひとりもいなかったからです。
広告賞の公募を見つけても、自分では参加することも恥ずかしいと思っていました。こっそりTwitterやYouTubeに映像を投稿したりもしましたが、残念ながら他のクリエイターとの交流は生まれませんでした。
映像ついて話す仲間がいない中、家族から「何のためにつくってるのか」と尋ねられましたが、僕は何も答えられませんでした……。
そうして映像をつくっていく理由を見失いかけていた頃、知り合いの助けで、奇跡的に東京の映像制作会社への転職が決まりました。
再び上京をしてからは、拾ってくれた会社に貢献するため、一生懸命働いて自分の編集技術を高めていきました。
そしてフリーランスとして独立、2016年には株式会社リヒトグラフを設立しました。
また、2019年からはYouTubeを中心に映像制作のTIPSを発信しています。
順風満帆というわけではないですが、映像制作を中心に生活ができている事をとてもありがたく思っています。
今でも、あの孤独な日々を思い出すことがあります。当時は映像制作をやめてしまうギリギリのラインだったなと思います。そして同時に考えるのは今でも「映像制作での交流を必要としている人が沢山いるんじゃないか?」ということです。
もしそうならば、その思いを無駄にしたくないと考えるようになりました。
ECHOが生まれる
孤独だった時期に僕が欲しかったものは『映像を作る理由』と、作った映像について話せる『仲間』でした。
これらを叶えるためには、気軽に参加できる発表の場が不可欠だと考えました。
その考えの中で映像サークル「ECHO(エコー)」が生まれ、映像大会を開催するに至ります。
実際に大会を開催してみると全国各地から沢山の作品が集まりました。
学生の方、専業主婦の方、映像制作以外を本業にしてる方など、さまざまな方がいらっしゃいました。そして、集まった作品にはどれも個性と映像愛が込められていました。
「こんなにも沢山の才能が世の中には隠れているんだ」と驚きました。
今では『映像制作への思い』をつなぎとめる事が僕の活動の一つの目標になっています。
映像制作のモチベーションを見失いかけていた人には是非参加してほしいと思っています。
上手な映像である必要はありません。
自分の手で一生懸命作った映像は、お金には代えがたい自分だけの宝物になります。またその中で仲間を見つけることができたら、その繋がりも宝物になります。
「好きなことで、生きていく」って本当に大切?


「好きなことで生きていく」という言葉は素敵だなと思うのですが、最近は言葉だけが独り歩きしてるように感じます。
「好きなこと」を神格化して、それが仕事になっていないとダメだと感じてる方も多いかも知れません。
僕は「好きなこと」と「生きていく」ことは分けて考えていいと思います。みんな当たり前にしてますが、人間は生きてるだけで十分価値あります。
もし、好きなことを仕事にしてなくても働いてるだけで社会人として十分立派なことです。働いて、ごはんを食べて、映画見て、それだけで十分素晴らしいです。経済めっちゃ回してます。
仮にニートでも、たまに道に落ちてるゴミを拾ったり、道に迷ってる人を助けたりするくらいでも超立派だと思います。
「好きなこと」と「生きていくこと」が重なることが幸せか?はその状況にならないとわかりません。ゆっくりと考えていくためにも、まずはどんな仕事でもいいので「生きていく」をしていくことを大切にして欲しいです。
いろんなスタンスの「好き」があっていい
映像制作は少し前までプロだけのものでした。機材やソフトウェアも高額なものばかりでした。しかし今はスマホで撮影や編集することだって出来るので、プロだけのものではなく誰でも楽しめるものになりました。
週末バンドとして友達とギターセッションを楽しむように、フットサルで汗を流すように
映像制作を楽しむ方が増えてくると思います。ギターセッションや、フットサルを楽しんでる人に「それで飯くえるの?」って言いませんよね?僕はいろんなスタンスの「好き」があっていいと思っています。
映像は奥が深くて、懐のひろい存在だと思います。
なので「やるからにはプロを目指す」というゴールだけでは少し窮屈だと思います。
プロを目指して切磋琢磨するのもかっこいいし、趣味として自分なりの楽しみ方を見つけるのもかっこいいです。向き合い方は人それぞれで良いと思います。
環境づくりをがんばります!
クリエイターの方、クリエイターを目指す方のモチベーションを保てるようにサンゼも環境づくりに力を注いでいきたいと思っています。
そして僕自身も楽しみながら、映像制作の楽しさを伝えられるように活動を続けていきます。これからも応援の程どうぞよろしくお願いいたします。