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執筆者の写真サンゼ

【041】砂のように消える文字!【Trapcode Particular】

更新日:7月18日

■映像の長さ 約28分 / Aeプロジェクトデータ(ページ最下部)

補足:有料プラグイン Trapcode Particularを使用


■完成映像イメージ



■この講座で学べること

・砂のように消失するテキストアニメーション

・レイヤーエミッターの使い方

・タービュレントディスプレイスでリアルな質感のワイプを作成


Trapcode Particularは様々な使い方ができるツールです。

今回の砂のように消えていく表現はVFX作品を作る際などにかなり役立つテクニックなので是非学んでみてください。テキストだけでなく画像などにも適用可能です。


 

■目次

00:51 Textのコンプを作ろう!

02:17 ワイプ用のコンポジションを作ろう!

10:06 Particularの発生源をつくる

13:56 Particularを発生させる

19:10 全体の見た目の調整

24:38 マスクとテキストを変えればパターンが作れる


 

▼制作の流れ


01.砂に消えるようなテキストを作成する。


新規コンポジションを作成します。名前は「Main_Comp」にします。


まずは、任意のテキストを打ちます。

砂のテクスチャがあると雰囲気が出るので用意してみて下さい。

砂のテクスチャのサイズが小さいようなら、エフェクト → モーションタイル

でサイズを大きくします。



砂テクスチャをテキストレイヤの下に置いてトラックマットをアルファマットにします。

砂テクスチャがテキストレイヤーの形に抜けました。

この二つのレイヤーをプリコンポーズします。名前は「Text」にしておきます。


背景を作成しましょう。

新規平面を作成し名前を「BG」にします。

エフェクト → グラデーションを使って簡単に背景を作りました。


余談ですが、

グラデーションを使うと「 マッハバンド」という意図しない境界線が見えてしまう事があります。この場合はエフェクト → ノイズをほんの少し入れるとこれが軽減されます。

※補足

この現象は正しくは「階調ジャンプ」と呼びます。「マッハバンド」は誤用です。しかし、誤用が増えた事により、階調ジャンプのことをマッハバンドと呼んでいるケースが多いように思います。



02.徐々に浸食していくようなマスクを作る。


マスク用のコンポジションを作成します。

新規コンポジションを作成します。名前は「Transition_mask」としておきます。


①まずは、シェイプレイヤーで丸を書きます。

②スケールにアニメーションをつけます。

 6秒ほどかけて、円が画面いっぱいに広がるようなアニメーションをつけます。

 円の発生位置を左上に持っていきます。


③円のシェイプレイヤーをギザギザにします。


シェイプレイヤーの上に調整レイヤーを作成します。


エフェクト → タービュレントディスプレイスを適用します。

4〜5個重ねてかけると複雑なワイプになります。




「Main_Comp」に戻って「Transition_mask」を「Text」コンポジションの上に置きます。

「Text」コンポジションをアルファ反転マットにします。

すると、文字が浸食されて消えていくようになりました。




03.パーティクルの発生源になるエッジマスクを作る

次にパーティクルの発生源となるエッジマスクを作成します。


新規コンポジションを作成します。

コンポ名は「Transition_edge_mask」とします。

これに「Transition_mask」をいれます。



Transition_maskレイヤーにエフェクト → 輪郭抽出を適用します。

輪郭抽出の反転にチェックを入れるとエッジが抽出されます。

もう少しエッジが太い方が都合がいいので、ブラーで太らせます。

エフェクト → チョークも適用し、マイナスの値を入れるとエッジが太ります。

エフェクトの順番はブラー → 輪郭抽出 → チョークです。(04)



ここに「text」コンポジションを「Transition_mask」の下に入れます。

「Text」をルミナンスマットにします。

すると、文字の部分だけ輪郭が走るようになります。

これをパーティクルの発生源にします。(gif02)





04.エッジに沿ってパーティクルを出す


「Main_Comp」に戻って一番上に「Transition_edge_mask」を置きます。

3Dレイヤーにしておきます。

これをパーティクルの発生源にしたいと思います。


パーティクル用の新規平面を作成します。名前を「Particle」にします。

Trapcode Particularを適用します。


パーティクルの設定をしていきます。

Emitter typeをLayerにします。

すると、Layer Emitterという項目が選べるようになるので、

その中のlayerを「Transition_edge_mask」に設定します。

隣の項目はマスクにしておきます。


Particles/secをものすごく増やします。300000くらいに。

すると先ほど作成したエッジからパーティクルが発生するのが分かります。(05)



パーティクルの設定をしていきます。数値はあくまで参考です。


Particle size を3.0 サイズランダムに50%くらいに数値を入れます。

Velocity 30

Physics Air のWind Y と Zの数値をいじって左上手前に飛ぶように設定します。

Turbulence FieldのAffect Positionに数値を入れてうねらせます。

Opacity over Lifeで山なりにします。


再生してみます。

エッジからパーティクルが発生するようになりました。




05.全体の調整

基本の動きは完成しましたが、まだ少しあっさりしている感じがします。

もう少し浸食感が出るようにディテールを詰めていきましょう。


「Transition_mask」と「Text」を複製します。

複製した「Text」の方にエフェクト → トーンカーブで色を落とします。

色を落とした方を少し遅らせて配置すると浸食しながら削られていくような感じになります。




同様にパーティキュラーも複製し、Particle sizeやうねりの数値を変えたものを置きます。

パーティクル自体の色もトーンカーブで少し落とします。

モーションブラーも入れるとさらに自然に見えます。これで砂のように消える文字の完成です!!




06.マスクとテキストを変えればパターンが作れる


この作り方のいいところは

テキストとマスクを変えるだけでパターンが作れる事です!!

このように、テキストをイラストにしても応用できます。


さらに、パーティクルの色はレイヤーの色を拾っているので、画像を差し替えても対応してくれてとても便利です。



 

▼Trapcode Particular(有料プラグイン)


Trapcode Particular(トラップコード パーティキュラー)はMAXON社が販売している有料プラグインです。今回の記事はバージョン4で作成しています。最新バージョンとは互換性が有りません。プロジェクトファイルを使用したい場合は、MAXONのランチャーからバージョン4にダウングレードしてファイルを開いてください。



■フラッシュバックジャパン 5%割引クーポンコード

プラグインが気になった方は是非フラッシュバックジャパンさんで購入を検討してみてください。LABOメンバー限定で5%OFFクーポンを発行して頂いています。合わせてご利用ください。



 

▼プロジェクトファイルをダウンロード

収集環境

Ae CC2020 (17.6.0)


※その他、有料プラグインを使用しているケースもあります。お持ちでない方は各プラグインの体験版などで作り方を学んで頂けますと幸いです。個別での質問やサポートは行えませんのでご了承ください。


以下、ダウンロードリンクです。

記事の続きは…

sanze-echo.com を定期購読してお読みください。

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