■映像の長さ 約41分 / Aeプロジェクトデータ(ページ最下部)
■完成映像イメージ


■この講座で学べること
・シーン全体を底上げするコンポジットテクニック
・ディスプレイスメントマップとコラップスの活用
・フラクタルノイズを制するものはAeを制す
■目次
00:13 コンプの全体構造を説明
04:48 バリアの素材を作ります
15:12 バリアを組み合わせて、 ブロックを作る!
25:23 ディスプレイスメントマップで
35:00 BlockアセットのBタイプを作る!
▼制作の流れ
01.バリア素材を作っていく
まずはバリアの素材を作っていきます。
1個作れば流用して使えるので便利です。
今回はArtgridの素材を使用しますが、Artgridの素材を使う場合は1個注意点があります。
Artgridの素材はピクセル縦横比が1.09などなど1.00になってない物が結構多いです。
これはシネマスコープのかなり横長の映像を無理やりHDの画角に収める為に
1.09で書き出して配布していると思います。
これをそのままドラッグするとコンポジションの比率も1.09になってしまいます。
必ずここはコンポジション設定のピクセル縦横比は必ず正方形にして使ってください(02)

この方がいろいろ間違いがないです。ではやっていきましょう。
このコンポジションは名前を「c01_comp」としておきましょう。
バリアの素材を作っていきましょう。
新規コンポジションを作成します。
名前を「texture_block」とします。
幅500px 高さ500px
フレームレート25/秒(元素材と同じフレームレート)
デュレーションは少し長めで10秒にします。
新規平面を作成します。名前を「noise」にします。
エフェクト&プリセット → フラクタルノイズを適用。
ノイズの種類を「ブロック」に。
展開に「time*100」とエクスプレッションを記入します。
すると1秒間に100の値、展開するようになりました。
何やら蠢いている物が出来ました。

スケールを90%にして一回り小さくしました。
中心部分をマスクで薄く抜いていきます。
白の新規平面を作成 → 大きさを揃えるためにこちらもスケールを90%にします。
反転ボタンにチェックを入れます。
円のマスクを作成し、マスクの境界をぼかします。
真ん中の部分を落としたいので
noiseレイヤーのトラックマットをアルファマットにします。
マスクの境界のぼかしを調整してほんのり抜けている感じにします。04

全体的な濃さも薄くしたいので
不透明度を30%にしました。
この後色々乗せるのでこのくらい薄くて大丈夫です。
真ん中が抜けた状態のバリアが出来ました。名前を「mask」にします。(05)

どんどん味付けをしていきましょう。
白の新規平面を作成します。
エフェクト&プリセット → ブラインドを適用。
ブラインドもシンプルですがよく使いますね。
単純にブラインドに切ったり、ピクセルっぽさを出す時によく使います。
ブラインドの幅14くらいの網目を作って
ここにフラクタルノイズとマスクを組み合わせて使います。(06)

次に「noise」レイヤーをコピー&ペーストして、一番上に持っていきます。
マスクとして使うためにフラクタルノイズのコントラストを上げます。
これにエフェクト&プリセット →モザイクを適用します。