■映像の長さ 約27分 / Aeプロジェクトデータなし
■この動画で学べること
・After Effectsの書き出し設定
・プリセットの使い方
・アルファチャンネルとは?
今回は、AfterEffectsおススメの書き出し設定を2つご紹介したいと思います。
サンゼはほぼ、この2つの書き出し設定を使用しています。
目次
01.書き出し(レンダリング)って何?
02.書き出し設定ってなに?
03. アルファチャンネル付きの設定
04. アルファチャンネル無しの設定
05.出力先の設定
06.まとめ
01.書き出し(レンダリング)って何?
AEで映像を作ってもそれを映像ファイルにしないと他の人は見ることができません。
映像ファイルにするには書き出す必要があります。
この書き出しのことを「レンダリング」といいます。
02.書き出し(レンダリング)設定ってなに?
書き出し方法は大きくわけて2通りあります。
アルファチャンネル付きか?アルファチャンネルなしか?
(アルファチャンネルとは透明部分の情報の事です)
テロップモーションなどを書き出して、Premiereなどで素材として合成させたい場合はアルファチャンネル付きで書き出しを行います。
書き出しの設定はユーザーでカスタムすることが出来ます。
初期の状態では、ロスレス圧縮やアニメーション圧縮など高解像度ではあるもののファイルサイズが大きい書き出し設定しかありません。
画質をある程度キレイに保ちつつも、ファイルデータの容量を軽くしたい場合はこれからご紹介するApple Prores 4444コーデックのプリセットを作成して書き出すことをお勧めします。
こちらは一見同じに見えますが【図.03】
実は左側だけアルファ情報を持っています。【図.04】
アルファチャンネル付きは、合成するとこのようになります。
03. アルファチャンネル付きの設定
それでは書き出しの設定をしていきたいと思います。
まずはアルファチャンネル付きの書き出し設定です。
書き出ししたいコンポジションを選択した状態で
「コンポジション」→「レンダーキューに追加」を選択します。
ショートカット
Win ctrl + M
Mac command + M
レンダリングは繰り返し行う動作なのでショートカットを積極的に活用しましょう。
レンダーキューから、出力モジュールの右隣の▼マークをクリック。
すると、出力モジュールのプリセットがカラムで出てきます。
一番下の「テンプレート作成」を選択すると「出力モジュールテンプレート」ウィンドウが開きます。ここでプリセットを作っていきます。
ちょっと難しく見えますが、一度設定を作ってしまえば何度も繰り返し使えるので頑張って作ってみましょう。【図.05】
設定名を「名称未設定1」から「Apple ProRes 4444 アルファ付」変更します。
その下の「編集」ボタンから設定を選択していきます。【図.06】
アルファ付きの書き出し設定
形式 → QuikTime
形式オプション押して
ビデオコーデック → Apple ProRes4444
チャンネル → RGB + アルファ
カラー → ストレート
これで「Apple ProRes 4444 アルファ付」の設定ができました。
【図.07】
どうしてココをストレートにするのか気になる方はコンポジゴクさんという方が詳しく書いていらっしゃいます。
▼コンポジゴクさんの記事
04. アルファチャンネル無しの設定
次はアルファなしの設定です。
テンプレートを作成、名前を
Apple ProRes 422HQ アルファなし
(HQ = ハイクオリティーの略)
以下の設定にします。
形式 → QuikTime
ビデオコーデック → Apple ProRes 422 HQ
チャンネル → RGB
カラー → 合成チャンネル(マットあり)
アルファチャンネル無しの設定が出来ました。
これでいつでもこの2つの設定が選べるようになりました。
05.出力先の設定
作成した出力モジュール設定がレンダーキューのカラムに追加されました。
今後素材をレンダリングする際、アルファ付きの場合は「Apple ProRes 4444 アルファ付」を使用して、アルファなしの場合は「Apple ProRes422HQ アルファなし」を使用して行きましょう。
書き出しの設定が出来たら、出力先と書き出したデータの名前を決めます。
出力先はデスクトップで名前はコンポジション名のままでOKです。
基本的にコンポジション名をそのままで書き出したほうが、データとコンポジションがチグハグになってしまうトラブルを回避できます。
映像ファイルMOVが作成されたらアニメーションが気持ちよく出来ているか、再生確認をしましょう。Macの場合はスペースバーのQuick Lookで十分です。
AMEでの書き出しはあまりオススメしません。
データの取り回しの問題もあるし、エラーが出る可能性も高いです。
【マメ知識】
映像のクオリティを上げるためには中間ファイルを積極的作る。
しかし、AeとPrのDynamic Linkはオススメしない。
連携の行き来が楽にはなるけど、データが煩雑になってしまい最終的には管理しきれなくなります。またレンダリングなどが重くなる要因にもつながるので、
必ずカットごとにレンダリングして並べたほうが良いです。レンダリングを後回しにしてるから、最後に一気に時間がかかってしまう。
決められた時間内に多くの回数試行錯誤することがクオリティアップにつながるので、レンダリングできことは小分けに中間ファイルをレンダリングして差し替えていくことをオススメします!
炒めもの料理を作る時に事前に野菜を切っていおいたり、下味をつけておくのに似ています。下ごしらえと一緒ですね。事前に仕込めるところはないか?先にレンダリングしておける事はないか?を考えるのはとても大切なことです。レンダリングが重くなるのはマシンのスペックの問題ではなく、自分自身が何も決めないことが原因だったりします。
06.まとめ
書き出し設定は地味ではありますが、とても重要なので、是非このプリセットを作ってどんどん映像を作って頂けたらと思います。
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