■映像の長さ 約17分 / Aeプロジェクトデータあり(ページ最下部)
■完成映像イメージ

■この動画で学べること
・写真一枚で奥行き感のある映像を作る方法
・煙やグローを足して、空気感をプラス
・撮影したような臨場感を演出する手ブレの付け方
・カラーグレーディングでシネマティックな雰囲気を作る
■推しポイント
企業VPなどを作っている際に、潤沢に映像素材が撮影できない場合も多いと思います。「写真しかないんだけど、、、」というときに今回のテクニックが活躍します。
静止画を切り分けて、立体的に配置することで写真から映像を生成することが出来ます。アナログな手法ではあるものの、アレンジがしやすく作り込みも楽しいテクニックの一つです。表現の引き出しが増えるテクニックなので是非お試しください。

【Part.1】 Photoshop https://www.sanze-echo.com/post/tuto_007
・被写体を選択
・コンテンツに応じた塗り
【Part.2】 After Effects
・Z軸にレイヤーを配置
・カメラアニメーション
・立体感を出していくコツ
■目次
00:10 素材を読み込み、3D空間上に配置しよう
03:25 カメラワークを付けよう
08:20 煙を追加してさらに立体感を出そう
14:20 カメラにエクスプレッションを追加して手ぶれ感を出そう
▼制作の流れ
01. 素材を読み込み、3D空間上に配置しよう
前回作ったPhotoshopのデータを読み込み、3D空間上に配置していきます。
新規コンポジションを作成します。
今回は1920×1080 23.976fps デュレーションは10秒で作っています。
前回作ったPhotoshopのデータを読み込みましょう。
プロジェクトの上で右クリック → 読み込み → ファイルから、指定のファイルを選択します。
読み込みの種類を ” コンポジション - レイヤーサイズを維持 ” で読み込みます。【図.02】

フッテージにすると一枚で読み込まれてしまいますので、注意してください。
レイヤー分けした状態で読み込むことが出来ました。
元データがとても大きいため”astro(人物)” “rock” “sky” をコピーし、
最初に作ったコンポジション(フルHDサイズ)にペースト、大きさを調整します。【図.03】

(元のサイズが大きすぎます。フルHDサイズのコンポジションで大きさを調整しましょう)
サイズの調整にはヌルで紐づけて調整することをおすすめします。
理由は、それぞれ単体で調整すると、位置や大きさがずれてしまうためです。【図.04】

大きさを調整したら、位置調整用ヌルは消してしまって大丈夫です。
3つのレイヤーを3Dレイヤーにします。【図.05】

今の段階では3つとも同じZ値に配置されているため奥行がありません。
それぞれのZ値を調整し、奥行きを出します。
”astro(人物)” のZ値を 0
“sky” のZ値を 6000 スケールをかけて画面から見切れない大きさに拡大します。
“rock” のZ値を 2000 これも、スケールをかけて画面から見切れない大きさに拡大します。【図.06】

02. カメラワークを付けよう
最初に、ヌルで制御できるカメラを作成します。
①カメラとカメラコントロール用のヌルを作成します。
②ヌルを3Dレイヤー化します。
③カメラの位置の値をコピーし、ヌルの位置にペーストします。
④カメラからヌルへ紐づけします。
これでコントロールしやすいカメラが出来ました。
実際に3D空間上に素材が配置されているため、ズームやパンをすると奥のレイヤーと動きがずれていることが分かります。【GIF.02】
