■映像の長さ 約10分 / Aeプロジェクトデータあり(ページ最下部)
補足:有料プラグイン Element 3D V2を使用
■完成映像イメージ

■この講座で学べること
・Element 3Dで結果に差が出るプロパティ
・Environmentが及ぼす効果
・CGが馴染んで見える理由
■目次
0:23 Environmentに背景のレイヤーを読み込む
3:23 他の背景でもやってみます
5:24 細かい明るさの調整など
7:00 文字の明るさが背景に連動している例の動画
▼制作の流れ
01.Element3Dを背景になじませてCGの質感アップ!
今回は、前回作ったElement3Dのテキストを背景になじませていくテクニックをご紹介します。
前回作ったElement3Dのコンポジションを使っていきます。
前回記事こちら → https://www.sanze-echo.com/post/tuto_014
02.Environmentに背景のレイヤーを読み込む
前回でも使用したように Environment(環境マップ)によってオブジェクトの見た目は大きく変わります。(GIF01)

この Environmentに自分の手持ちの素材を入れ込むことができます。
まず、① Environmentに使用したい動画をE3Dレイヤーがあるコンポジション内に置きます。
この動画素材をElement3Dの Environment(環境マップ)に適用するというのが、もっとも効率的な方法です。
②Element → Custom Layers → Custom Texture map → Layerに背景の動画をセットします。(01)

これだけでは、まだ何も起きません。
ElementのScene Setupに入ります。
①画面上部にあるEnvironmentのボタンを押します。
②すると、出てきたウインドウの▼を押すと、先ほど設定した背景の動画が選択できるようになっています。
そちらを選択してみましょう。
するとこの動画がEnvironment(環境マップ)として、Elementの文字に作用しているのが分かります。
実際は、これは無理やり球体にして張り付けてあるのですが、あくまでざっくりとした色見を合わせたいときに効果的です。(02)

AEに戻りましょう。
前回のと、今回のを見比べると背景動画を環境マップにした方が、なじみが良くなっているのが分かります。(GIF02)

また、背景の動画を違うものに差し替えてみます。
すると、背景と同じで、自動的にEnvironmentも変わりました。
なぜかというと、Elementはマップをレイヤーの番号で管理しているので、
このレイヤーがさし変わると、自動的にEnvironmentも変わることになります。(03)

特徴的なのは、動画を環境マップとして読み込めるので、背景が動くと同時に反射も動いてくれるので、よりなじむ映像になります。
少し、Element の文字が暗いと感じたら
Element > RenderSettings > Physical Environment のExposureやGammaを調整して見てください。(04)

Elementt3Dで文字を作ったけど、いまいち画面となじまないと感じたら、Environmentを使用してる背景に設定してみると、ぐっとなじむようになります。